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落語の記事一覧

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サプライズ計画 

2009.6.29

 15時、ヒルトン大阪のロビーラウンジで打ち合わせ。
 来たる8月8日、和泉中央・弥生の風ホールで行われるコンサート「モーツァルトがやってきた!」(いずみ音の「和」サークル)の中で、落語をさせてもらうことになっている。クラシックと落語のコラボは過去にも多々あるが、このたびはモーツァルトか。そこでおもしろい案が浮かんだ。ただ、それを実行するには、ちょっと手間暇がかかるのだが……。
 さてさて、なにが飛び出すやら。当日、会場へお越しいただいた方だけが分かるという、お楽しみにしておこう。

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天国と地獄 

2009.6.26

 夕方までが勝負。とにかく残された時間はわずか。イメージしてきたものをようやく実演する作業に入った。
 17時40分、大阪市中央公会堂に到着。道具搬入にかかる。またまた照明効果等のリハーサルに時間をとられ、開演までドタバタドタバタ……。

第19回 落語再生公開堂「ハナシをノベル!!」(19時開演)
     =あの世のハナシ〜天国と地獄=

『天災』        桂 あさ吉
『釣りは天国』(浅暮 三文原作)
            月亭 八天
「トークでノベル」   桂 あさ吉/田中 啓文
        仲入り(休憩)
『地獄八百景』(北野 勇作原作)
            月亭 八天
「三途の川の子守唄」  山中 利一&田中 啓文
「エンディング」    北野 勇作/月亭 八天

三味線:   吉崎 律子
手伝い:   月亭 八斗
プロデュース:水嶋 眞弓(月刊「大阪人」

 今回は「地獄極楽」という、落語の中でも何度も取り上げられる永遠のテーマだっただけに、相当のプレッシャーとストレスの板挟みとなり、みなさまにご満足いただける高座をお届けできたかどうか。いずれにしても、会場には始終不思議な空気が漂っていた。
 3年前に起ち上げてから、ずっと試行錯誤を続けてきた会だが、次回で早くも20回を迎える。おそらくこれからも、このようなスタイルで、落語会の中でもちょっと異様な、特別な位置を占めることになるだろう。
 打ち上げは「浪花屋 鳥造」にて。
 次回のハナノベは、8月29日(日)14時半開演。20回記念のため、なにか面白い企画を考えておこう。
 あら、田中・山中コンビの「三途の川の子守唄」のメロディーが、いまも頭から離れない。行きつく先は天国か地獄か。

イメトレ 

2009.6.25

 いよいよ明日が本番のハナノベネタ。直前になっても、正座をして口演する稽古はせず、畳の上にゴロンと横になったまま、原稿を片手に思いあぐねている。いつまでこんなことをしているのだろう。暑さのせいか、プレッシャーからの逃避か。ただただ一日中、構想だけを練りながら、イメージトレーニングを続けている。

バー大流行 

2009.6.23

 午前中は雑用。午後からようやくハナノベネタの稽古。と言っても、原稿とにらめっこしてるだけ。「あの世のハナシ」が2つ。どうも足元がおぼつかない。フワリフワリしている。生きているんだろうか。もう死んでいるのでは……。
 16時、福島に到着。
BAR DINO206に道具を搬入した。またまたバーを寄席小屋に大改造。これがとにかくタイヘン。今回は、コーナンでクリアケースを買ってきて、高座用の足場に使った。舞台袖の障子スクリーンも、師匠が購入されたので、搬入はかなり楽になった。ただ、照明には手こずる。でも、なんとか開場までに、舞台ができあがったようだ。今日は、このためだけに雇われたようなもの。そう、ステージ・コーディネーターとして。

第2回 福島月亭会「ショットバーでショット落語」(18時開演)

「ごあいさつ」   月亭 八方
『宮戸川』     月亭 方正
『質屋芝居』    月亭 八方

三味線:大川 貴子
鳴 物:月亭 八天
手伝い:月亭 八光
    月亭 八斗

 師匠がまさかの『質屋芝居』。屏風の裏でひとりテンヤワンヤ。太鼓にツケに掛け合いの台詞。演者に背を向けて座っているので、仕草がまったく見えない。もうカンだけでやるしかないか。
 今日は会場で、久しぶりに今田耕司くんの兄貴に会った。以前の場所から移転して、福島駅前でバーをやっているという。彼らのご尊母には、いつもお世話になっている。また、あらためて行くことを約束した。
 すると、もうひとりからも「八天さん、お久しぶりです」と声をかけられた。数年前、眼鏡屋さんの集まりで落語を演ったときに参加されていた方で、こちらもいま近くでバーをされているらしい。福島はバーが大流行り。行く店が増えた。
 この日の打ち上げは「
銀や」で。
 車は八斗くんに運転してもらうので、ちょっとだけ焼酎を。それがちょっとで済まないのだが……。野江内代に帰ってきてから、八斗くんの慰労のために、都島4丁目「末広」へ顔を出した。今日は鈴木氏を呼ばずに、軽く飲って解散。

ルーヴルと落語 

 2009.6.22

 午前中の大雨も、午後にはあがり、気温がグングン上昇していく。茹だるような暑さ。ノーネクタイ、半袖シャツのクールビズとはいえ、炎天下、スーツを着て歩くのは、普段着がカジュアルな者にとって、ちと過酷。東梅田から肥後橋まで歩くだけで、汗がグッショリ。
 14時半、
国立国際美術館のゲートをくぐった。「ルーヴル美術館展」のレセプションに出席。この展覧会の関連企画として、8月27日(木)に「みゅ〜じあむ亭〜月亭八天のルーヴル美術落語」をさせていただく予定になっている。


 セレモニーのあと、内覧会へ。「美の宮殿の子どもたち」と題しているように、子どもがテーマである。それを先に聞いていれば……。当初、ルーヴルと聞いて、落語に結びつけようがなかった。美術工芸という括りで、過去に『はてなの茶碗』や『抜け雀』を演った。しかし今回は……。そこで関連をまったく考えずに、ただ夏の噺としてだけ選んだ『青菜』と『足あがり』。幸いなことに『足あがり』は、芝居好きの丁稚が登場する。『青菜』も言わば、植木屋の夫が子どもみたいなものだ。それに展覧会には、家族というカテゴリーもあるではないか。美術は人が人を描いている。落語も人が人の生き様を描いている。つまりは人間愛だ。ルーヴルのスペル「Louvre」から「u」と「r」を取れば「Love」になる。ミスマッチのようで、実は見事にマッチしていると思うのだが。
 生と死、日常、神、天使……。どの作品も子どもが聡明そうで、生き生きしている。胸像のふくよかな頬。いまにも話しかけられそうだ。少女のミイラには、ちょっと身震いしたが……。
 順々に鑑賞し、最後に大きな油絵。ジャン=パティスト=マリー・ピエール作「忠誠の勝利」。プットーと呼ばれる裸体小天使が8人。まさしく八天かな……? おや、右下、仮面の傍らに不実な奴がひとり居るぞ。こういうのには気をつけよう。
 展覧を終え、別室にて、主催の朝日新聞担当者から取材を受けた。読者向け会員サイト「アスパラクラブ」の中に「
中之島 de ルーヴル」というブログを起ち上げたそうで、そこで紹介されるという。会員登録が要らないので、一度ご覧いただきたい。
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HN:
月亭八天
年齢:
64
HP:
性別:
男性
誕生日:
1960/09/12
職業:
落語家
自己紹介:
上方落語家・月亭八天
 1960年(昭和35)、大阪市中央区日本橋1丁目(日本一)生まれ。近畿大学在学中はミナミのライブハウスで弾き語りをしながら、音楽アーティストを夢見ていたが、次第に子どものころから憧れていた落語家を志望するようになる。4年間の落語浪人を経て、1986年(昭和61)3月、大学卒業と同時に月亭八方師に入門。
 京・大坂の風俗と人情を生き生きと描いた上方落語を演じるべく、落語に登場する生活風俗や舞台となった大阪の町などを徹底的に考察することを身上とし、「八天流」の芸を追求している。また歌舞伎や文楽など古典芸能にも造詣が深く、数少ない寄席の囃子方として笛を受け持つ。
 1996年(平成8)5月、なにわ芸術祭落語部門最優秀新人賞受賞。併せて大阪府知事賞、大阪市長賞受賞。また平成9年度大阪府芸術劇場奨励新人に指定。
 精力的に地域寄席をプロデュースしており、「十三寄席 噺のにぎわい」(大阪・十三)をはじめ、「八天の会」(大阪・森之宮)、「兵庫八天の会 やなぎはらYEBISU亭」(神戸・柳原)「HATTENプロジェクト会議」(大阪・梅田)」など、大阪、神戸の各地域で独演会形式の落語会を開催。また地域寄席「上新庄えきまえ寄席」では、「HATTENらくごワールド」と題し、年2回(2月・8月)、3席ネタ卸しに挑戦。2006年春からは、坂田三吉で有名な通天閣を見上げる将棋屋で「新世界ジャンジャン寄席」が、大阪市中央公会堂では、小説家・田中啓文氏とのコラボレーション「落語再生公開堂 ハナシをノベル!!」が、2007年から国立国際美術館(肥後橋)で「月亭八天のアートな落語会 みゅ〜じあむ亭」が、なんばパークスの書店では「&音寄席 大大阪大八天の会」がスタート。
 その集大成として、毎秋、ワッハホール(大阪・なんば)での独演会で、聞けば幸せになる八天の「しあわせ落語」を結実させている。ただいま東京での独演も計画中。
 芸歴20周年を記念して「HATTENカーニバル」と題した感謝祭が様々な形で展開。
 2005年11月の「第10回 月亭八天独演会(320名動員)」を皮切りに、12月に〜兵庫八天の会〜「第10回 やなぎはらYEBISU亭(100名動員)」、2006年3月16日の入門記念日を挟んで10日間の連続公演「ALL THAT HATTEN 10days(通算300名動員)」、4月に「第30回 十三寄席 噺のにぎわい(新僑飯店宴会場にて300名動員)」、6月に「第20回 RENEWAL八天の会(大阪KKRホテルにて280名動員)」、11月に「第11回 月亭八天独演会」と続く。
 1997年(平成9)から、自作のホームページ「HATTEN WORLD」を開設。落語会の案内、入門秘話など豊富なコンテンツを掲載している。「DIARY」では日記を公開。落語会の様子、稽古の苦悩、他の落語家たちとの交流などを書いて好評を得ている。毎日更新中。