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下準備 

2009.7.17

 明日からの藤枝ツアーのため、キャリーバッグに荷物を詰め込む。今回はバタバタしていて、見台膝かくしを先方へ送れなかった。毛せん、名ビラは持参する。照明は……。ううん、やはり車で行くことにしようか。そのほうが運搬には都合がいい。いまや高速も大幅割引で、休日早朝なら現地まで1850円で行ける。これはいい。ん……しかし、よく考えると、小生の車にETCは付いていなかったのだ。ならば、バスという手もある。いや、長時間の移動は腰痛持ちにはキツい。夏休みに入り、渋滞も予想される。となると、結局、新幹線か。空席状況はどうだろう……。
 5時半起きの6時半出発になりそう。もう休もう。
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ゆったりした時間 

 2009.7.16

 昼間は協会会議室にて「八天の噺の研鑽会」。14時から竹丸くんの『算段の平兵衛』、15時から扇平くんの『高津の富』、16時から市楼くんの『饅頭こわい』、17時から八斗くんの『子ほめ』の稽古をみる。
 18時半、長堀橋へ急いだ。辻調・田中浩文氏と9か月ぶりに出会う。今宵、グルメットにお連れいただいたのは、島之内「懐食 清水」。昨年、リニューアルしたばかりという店内は、なかなか洒落たデザインで、心休まる空間に仕上がっている。カウンターの分厚いヒバ一枚板は、中のまな板と同じものだ。その横の炭床では、別の客に出す魚を、串に刺して焼いているところ。香ばしいにおいが立ちこめる。
 まずはビールで乾杯。お料理のほうは、先付けが、蛸と鱧の冷製ジュレ。上に蛸の子がのっている。
 やはり日本料理はお酒。東北泉、磯自慢、獺祭、天青、緑川、磯自慢の順でいただいた。
 八寸は4種。トマトのワイン煮、うにと岩茸をあわせたたものが、それぞれほおずきの中に入っていて可愛い。ほかに、蛤と蓮根グリーンマスタード和え、バチコのせ。じゅんさいとうずらの温泉卵と海藻そうめん。
 お造りは、鱧の刺身と、白身はベラという魚。
 椀のものには、アブラメに葛粉をうって火を通したもの、冬瓜、白キクラゲが入っていて、これまた酒の進むこと。
 揚げ物は穴子とグリーンアスパラの天ぷら梅肉添え。焼き物はアワビとアワビの肝。下には青いものが敷いてあった。毛ガニのほぐしたものが入った釜飯は最高にうまい。
 デザートは、ココナッツのシャーベットと巨峰のゼリー。
 いつもの遅い時間からのせわしい打ち上げではなく、こうしたゆったりとした時間が一番いい。
 ご主人は若干、38歳。実家が魚屋で、店はご夫婦でやってらっしゃる。開店して9年目。魚は毎朝、中央市場から仕入れ、料理は独学で始めたというからスゴい。この創作力はハンパじゃない。都島の「うずら屋」とも交流があるらしい。いい店は、やはりいいコネクションを持っている。
 22時半、田中氏とは、秋に再会することを約束して別れた。いやあ、今日も勉強をさせていただいた。

川の流れの酔うに 

 2009.7.15

 究極のオムライスを求めて、天満与力町公園横にある「」へ。ランチタイムはサラダ、デザートがついて700円。しかも大盛り(レギュラーはごはん1杯半分、大盛りはごはん2杯半分)でも同じお値段。ソースは、オリジナルケチャップ、デミグラス、トマトの3種類から選べる。わたしはトマトソースをチョイス。もちろん大盛りで。出てきたオムライスは、豆乳を入れた卵で巻かれていて、スプーンを入れると、ふんわ〜りトロ〜リ。中は五穀米のトマトライス。こだわりのチキンが入っていないのは残念だが、タマネギの入ったトマトソースといい、酸味がきいてイタリアンテイストであっさり風味。普段、ほとんど米を食べないが、大盛りでもペロッといけた。今度来たときは、ほかのメニューも頼んでみたい。
 13時40分、早々と協会会議室に到着。道中に買ったうこん茶とチョコレートで一休み。14時から「んなあほな」の編集会議がはじまる。
 15時半、福島へ移動。16時から18時まで、ホテル阪神「ストリートカフェ」で打ち合わせ。
 売れても占い「聖天通商店街」をブラッとして、ザ・シンフォニーホールへ向かった。今夜の「金八会」は、関西フィルハーモニー管弦楽団のコンサートからスタートする。ホール前で、玉初堂の中造社長に偶然バッタリ。あとでわかったことだが、関フィルの法人後援会に入ってらっしゃるようだ。
 さて、ドクター金とお会いして劇場内に入る。前回同様、ステージ下手から見下ろす席。ここからなら、指揮者の表情も演奏者の表情もよく見える。
 スメタナ作曲「わが祖国」=関西フィルハーモニー管弦楽団(飯守泰次郎指揮)。「モルダウ」は、昨秋の大阪センチュリー交響楽団(本名徹次指揮)で聴いた。でも「わが祖国」の全曲は、8年前のチェコ・フィル(ヴラディーミル・アシュケナージ指揮)以来。あのときは、初めから終わりまで、とめどなく涙が流れた。生きる勇気を与えられた。そして、その年の独演会のテーマソングを「わが祖国」にしたのだった。
 今回、おもしろいことを発見。モルダウ川の滔々(とうとう)と流れる様が、外からではなく、中に感じられた。つまり、岸から眺めているのではなくて、自分自身が川に入り、流されているような気になったのはどうしてか。
 終演後、ロビーで指揮者の大河内雅彦さんと再会。以前に「BAR UNO」で、席を並べてお話ししたことがある。今宵タクトを振っていた飯守さんは、大河内さんの師匠である。いまから楽屋へ挨拶に行くというので、金先生とわたしは同行させてもらうことにした。
 飯守氏は、わたしが落語家だと話すと、
「落語、好きなんだよなあ。でも聞きに行ける時間がなくてねえ……」
 それでも、なんか嬉しい。マエストロにお目にかかっただけでも光栄である。
 ホールを離れ、3人で福島路地にある「晴屋(はれるや)」に落ち着き、軽く一杯。「DINO206」のすぐ向かいである。
 最終的に源八橋までタクシーを走らせ、「BAR UNO」で締め。
 このところ、少量の酒で酔う。今日は、生ビール1、焼酎ロック3、赤ワイン3、生ビール1だけ。
 午前1時、ドクターはお帰りになった。カウンターにいた仲間に、「もう一軒」と誘われたが、申し訳ないけれど、わたしも失礼させてもらうことに。やはり、川に落ち、水に飲まれ、流されているような感覚が続いている。

コンピラきんぴら 

 2009.7.14

 新幹線岡山経由、マリンライナーで瀬戸大橋を渡る。このところ稽古ばかりが続いているので、あまり車窓からの景色を眺める余裕がない。高松駅前、全日空ホテルクレメント高松で恒例のディナーショー「クレメント寄席」は19時10分開演。
 ホテルの場合、音合わせ、明かり合わせに時間がかかる。ようやくひと段落したところで、控室にて食事をいただく。これがこの日はじめての御飯。
 終演すれば、また同じ行程を引き返すだけ。わずか半日動いただけだが、ドッと疲れが押し寄せる。重い足を引きずるようにして帰路に就いた。
 おやおや、もうお腹が減っているではないか。帰ってから、スキヤキ小鍋で缶ビールをキューッ。

毎度勉強 

 2009.7.13

 前回は第七藝術劇場を使ったが、今回は大楽 新僑飯店の宴会場を借りての「十三寄席 噺のにぎわい」。夏はこちらのほうがいい。映画館は暑くて暑くて。開演前に関大の政策創造学部の学生さんから、十三の町おこしについてインタビューを受けた。そもそも十三寄席とは……。最近、取材を受けることが多いので、いかに端的に、いかに分かりやすく説明するかを研究している。今日はうまく発揮できただろうか。

第43回「十三寄席 噺のにぎわい」(18時半開演)

『四人ぐせ』  笑福亭生寿
『宗論』    笑福亭笑助
『抜け雀』   月亭 八天
     仲入り
『ATM』   月亭 八天

三味線:山澤 由江
    長嶺かほり
お茶子:足利 智実
手伝い:月亭 八斗

 太田忠司氏原作の『ATM』が意外に受けた。あんなにシュールなネタなのに。元々、落語でもなんでもない。「異形コレクション」の中にあった短編小説を、わたしがお願いして落語にさせてもらっているだけだ。初演のときとは違って、前半部分に少し手を入れたが、今度は後半にも、なんらかの工夫を加える必要がありそうだ。毎度、勉強になる。
 終演後は、いつものように「富五郎」にて打ち上げ。わいわいがやがや……と、こちらも話のにぎわいだ。
 23時、中締め。あとはお好きなように。わたしは八斗くんに送ってもらって帰宅。ああ、明日はまた四国か……。
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HN:
月亭八天
年齢:
64
HP:
性別:
男性
誕生日:
1960/09/12
職業:
落語家
自己紹介:
上方落語家・月亭八天
 1960年(昭和35)、大阪市中央区日本橋1丁目(日本一)生まれ。近畿大学在学中はミナミのライブハウスで弾き語りをしながら、音楽アーティストを夢見ていたが、次第に子どものころから憧れていた落語家を志望するようになる。4年間の落語浪人を経て、1986年(昭和61)3月、大学卒業と同時に月亭八方師に入門。
 京・大坂の風俗と人情を生き生きと描いた上方落語を演じるべく、落語に登場する生活風俗や舞台となった大阪の町などを徹底的に考察することを身上とし、「八天流」の芸を追求している。また歌舞伎や文楽など古典芸能にも造詣が深く、数少ない寄席の囃子方として笛を受け持つ。
 1996年(平成8)5月、なにわ芸術祭落語部門最優秀新人賞受賞。併せて大阪府知事賞、大阪市長賞受賞。また平成9年度大阪府芸術劇場奨励新人に指定。
 精力的に地域寄席をプロデュースしており、「十三寄席 噺のにぎわい」(大阪・十三)をはじめ、「八天の会」(大阪・森之宮)、「兵庫八天の会 やなぎはらYEBISU亭」(神戸・柳原)「HATTENプロジェクト会議」(大阪・梅田)」など、大阪、神戸の各地域で独演会形式の落語会を開催。また地域寄席「上新庄えきまえ寄席」では、「HATTENらくごワールド」と題し、年2回(2月・8月)、3席ネタ卸しに挑戦。2006年春からは、坂田三吉で有名な通天閣を見上げる将棋屋で「新世界ジャンジャン寄席」が、大阪市中央公会堂では、小説家・田中啓文氏とのコラボレーション「落語再生公開堂 ハナシをノベル!!」が、2007年から国立国際美術館(肥後橋)で「月亭八天のアートな落語会 みゅ〜じあむ亭」が、なんばパークスの書店では「&音寄席 大大阪大八天の会」がスタート。
 その集大成として、毎秋、ワッハホール(大阪・なんば)での独演会で、聞けば幸せになる八天の「しあわせ落語」を結実させている。ただいま東京での独演も計画中。
 芸歴20周年を記念して「HATTENカーニバル」と題した感謝祭が様々な形で展開。
 2005年11月の「第10回 月亭八天独演会(320名動員)」を皮切りに、12月に〜兵庫八天の会〜「第10回 やなぎはらYEBISU亭(100名動員)」、2006年3月16日の入門記念日を挟んで10日間の連続公演「ALL THAT HATTEN 10days(通算300名動員)」、4月に「第30回 十三寄席 噺のにぎわい(新僑飯店宴会場にて300名動員)」、6月に「第20回 RENEWAL八天の会(大阪KKRホテルにて280名動員)」、11月に「第11回 月亭八天独演会」と続く。
 1997年(平成9)から、自作のホームページ「HATTEN WORLD」を開設。落語会の案内、入門秘話など豊富なコンテンツを掲載している。「DIARY」では日記を公開。落語会の様子、稽古の苦悩、他の落語家たちとの交流などを書いて好評を得ている。毎日更新中。