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ゆったりした時間 

 2009.7.16

 昼間は協会会議室にて「八天の噺の研鑽会」。14時から竹丸くんの『算段の平兵衛』、15時から扇平くんの『高津の富』、16時から市楼くんの『饅頭こわい』、17時から八斗くんの『子ほめ』の稽古をみる。
 18時半、長堀橋へ急いだ。辻調・田中浩文氏と9か月ぶりに出会う。今宵、グルメットにお連れいただいたのは、島之内「懐食 清水」。昨年、リニューアルしたばかりという店内は、なかなか洒落たデザインで、心休まる空間に仕上がっている。カウンターの分厚いヒバ一枚板は、中のまな板と同じものだ。その横の炭床では、別の客に出す魚を、串に刺して焼いているところ。香ばしいにおいが立ちこめる。
 まずはビールで乾杯。お料理のほうは、先付けが、蛸と鱧の冷製ジュレ。上に蛸の子がのっている。
 やはり日本料理はお酒。東北泉、磯自慢、獺祭、天青、緑川、磯自慢の順でいただいた。
 八寸は4種。トマトのワイン煮、うにと岩茸をあわせたたものが、それぞれほおずきの中に入っていて可愛い。ほかに、蛤と蓮根グリーンマスタード和え、バチコのせ。じゅんさいとうずらの温泉卵と海藻そうめん。
 お造りは、鱧の刺身と、白身はベラという魚。
 椀のものには、アブラメに葛粉をうって火を通したもの、冬瓜、白キクラゲが入っていて、これまた酒の進むこと。
 揚げ物は穴子とグリーンアスパラの天ぷら梅肉添え。焼き物はアワビとアワビの肝。下には青いものが敷いてあった。毛ガニのほぐしたものが入った釜飯は最高にうまい。
 デザートは、ココナッツのシャーベットと巨峰のゼリー。
 いつもの遅い時間からのせわしい打ち上げではなく、こうしたゆったりとした時間が一番いい。
 ご主人は若干、38歳。実家が魚屋で、店はご夫婦でやってらっしゃる。開店して9年目。魚は毎朝、中央市場から仕入れ、料理は独学で始めたというからスゴい。この創作力はハンパじゃない。都島の「うずら屋」とも交流があるらしい。いい店は、やはりいいコネクションを持っている。
 22時半、田中氏とは、秋に再会することを約束して別れた。いやあ、今日も勉強をさせていただいた。
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HN:
月亭八天
年齢:
64
HP:
性別:
男性
誕生日:
1960/09/12
職業:
落語家
自己紹介:
上方落語家・月亭八天
 1960年(昭和35)、大阪市中央区日本橋1丁目(日本一)生まれ。近畿大学在学中はミナミのライブハウスで弾き語りをしながら、音楽アーティストを夢見ていたが、次第に子どものころから憧れていた落語家を志望するようになる。4年間の落語浪人を経て、1986年(昭和61)3月、大学卒業と同時に月亭八方師に入門。
 京・大坂の風俗と人情を生き生きと描いた上方落語を演じるべく、落語に登場する生活風俗や舞台となった大阪の町などを徹底的に考察することを身上とし、「八天流」の芸を追求している。また歌舞伎や文楽など古典芸能にも造詣が深く、数少ない寄席の囃子方として笛を受け持つ。
 1996年(平成8)5月、なにわ芸術祭落語部門最優秀新人賞受賞。併せて大阪府知事賞、大阪市長賞受賞。また平成9年度大阪府芸術劇場奨励新人に指定。
 精力的に地域寄席をプロデュースしており、「十三寄席 噺のにぎわい」(大阪・十三)をはじめ、「八天の会」(大阪・森之宮)、「兵庫八天の会 やなぎはらYEBISU亭」(神戸・柳原)「HATTENプロジェクト会議」(大阪・梅田)」など、大阪、神戸の各地域で独演会形式の落語会を開催。また地域寄席「上新庄えきまえ寄席」では、「HATTENらくごワールド」と題し、年2回(2月・8月)、3席ネタ卸しに挑戦。2006年春からは、坂田三吉で有名な通天閣を見上げる将棋屋で「新世界ジャンジャン寄席」が、大阪市中央公会堂では、小説家・田中啓文氏とのコラボレーション「落語再生公開堂 ハナシをノベル!!」が、2007年から国立国際美術館(肥後橋)で「月亭八天のアートな落語会 みゅ〜じあむ亭」が、なんばパークスの書店では「&音寄席 大大阪大八天の会」がスタート。
 その集大成として、毎秋、ワッハホール(大阪・なんば)での独演会で、聞けば幸せになる八天の「しあわせ落語」を結実させている。ただいま東京での独演も計画中。
 芸歴20周年を記念して「HATTENカーニバル」と題した感謝祭が様々な形で展開。
 2005年11月の「第10回 月亭八天独演会(320名動員)」を皮切りに、12月に〜兵庫八天の会〜「第10回 やなぎはらYEBISU亭(100名動員)」、2006年3月16日の入門記念日を挟んで10日間の連続公演「ALL THAT HATTEN 10days(通算300名動員)」、4月に「第30回 十三寄席 噺のにぎわい(新僑飯店宴会場にて300名動員)」、6月に「第20回 RENEWAL八天の会(大阪KKRホテルにて280名動員)」、11月に「第11回 月亭八天独演会」と続く。
 1997年(平成9)から、自作のホームページ「HATTEN WORLD」を開設。落語会の案内、入門秘話など豊富なコンテンツを掲載している。「DIARY」では日記を公開。落語会の様子、稽古の苦悩、他の落語家たちとの交流などを書いて好評を得ている。毎日更新中。