忍者ブログ
admin≫
落語の記事一覧

[PR] 

×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

まだ間に合う!5月6月の落語会情報 

●5月23日(日)13時30分開場/14時開演 第2回「八天・聖天・八聖亭」 福島八聖亭=JR「福島」より徒歩8分、聖天通商店街の信号2つ越え左手、エイトワンビル2F 出演: 月亭 八天<三席相勤め申し候> 桂 春蝶 月亭 天使<初高座披露> 三味線:豊田 公美子 料金:前売¥1800/当日¥2000(要予約) 予約・問合:06-6956-8810 英知プロジェクト PC予約フォーム http://formmail.jp/00084041/ ●5月25日(火)18時開場/18時30分開演 第5回「天か市の会」~八天・市楼ふたり会 アークカルチャースタジオ=地下鉄「文の里」北へ徒歩3分、アークビル6F 月亭 八天 2席 林家 市楼 2席 笑福亭 飛梅 月亭 天使(番外) 三味線:吉川 絹代 料金:前売¥1500/当日¥1800(要予約) 予約・問合:06-6623-8166 アークカルチャー(大谷) PC予約フォーム http://formmail.jp/00084041/ ●6月6日(日)14時30分開場/15時開演 兵庫八天の会 第28回「やなぎはらYEBISU亭」 神戸柳原・蛭子神社=JR「兵庫」東へ徒歩3分 出演: 『肝つぶし』「おたのしみ」月亭 八天 『悋気の独楽』桂 文華 『東の旅』月亭 天使 三味線:勝 正子 料金:前売1500円/当日1800円 予約・問合:078-681-8012 原商店 PC予約フォーム http://formmail.jp/00084041/ ●6月9日(水)18時開場/18時30分開演 八天・きん太郎ふたり会「HANJYOTEI 6・9(ロック)の日」 天満天神繁昌亭=地下鉄「南森町」、JR「大阪天満宮」徒歩3分 出演: 月亭 八天 桂 きん太郎 林家 市楼 スペシャルゲスト:有名音楽アーティストのミニライブあり 三味線:寺西 美紀 料金:前売2500円 /当日3000円 前売販売:0570-02-9999 ぴあ 問合:06-6352-4874 繁昌亭 PC予約フォーム http://formmail.jp/00084041/ ●6月19日(土)17時30分開場/18時開演 第32回「みんな八天の会」 玉初堂アネックスホール=JR・地下鉄「森ノ宮」東へ徒歩5分 月亭 八天『肝つぶし』『涙をこらえてカラオケを』 笑福亭 生喬『おたのしみ』 月亭 天使「開口一番」 三味線:早川 久子 入場料:1500円(要予約) 予約・問合:06-6971-2142 玉初堂 PC予約フォーム http://formmail.jp/00084041/ ●6月26日(土)19時開演 落語再生公会堂「ハナシをノベル!!」vol.24 大阪市中央公会堂地下会議室=地下鉄・京阪「淀屋橋」徒歩5分、京阪「なにわ橋」すぐ 月亭 八天 NEW TITLES「踊る大迷惑(魔人ハンターミツルギ 原作)」 REMASTER『殺しの罠(太田 忠司 原作)』 林家 染弥「おたのしみ」 月亭 天使「開口一番」 田中 啓文「トークでノベル」 三味線:浅野 美希 総合プロデュース:水嶋 眞弓(月刊「大阪人」) 入場料:前売1800円/当日2000円 PC予約フォーム http://formmail.jp/00075580/ 予約専用アドレス hananobe@mac.com 問合:06-6956-8810 英知プロジェクト ●6月28日(月)18時30分開演 「今藤政之祐の長唄と落語の会」 福島八聖亭=JR「福島」より徒歩8分、聖天通商店街の信号2つ越え左手、エイトワンビル2F 出演: 今藤 政之祐/杵屋 禄山/杵屋 禄丈/月亭 八方/月亭 八天/ほか 三味線:豊田 公美子 料金:お問い合わせください 問合:06-6451-5500 八聖亭 ●6月30日(水)14時開演 第1回「福島いこい寄席」 福島区民センター=地下鉄「野田阪神」、阪神「野田」西へ徒歩3分 出演: 月亭 八天/笑福亭 銀瓶/月亭 天使/ほか 「お囃子セミナー」あり 三味線:浅野 美希 料金:お問い合わせください 問合:06-6468-1771 福島区コミュニティ協会
PR

ちりとて落語 

2009.7.26

 9時、自宅前から車を走らせた。中崎町で寺西さんを、大阪駅西口で八斗くんを拾って、福島から高速池田線に乗る。小浜西まで約2時間半。途中、車軸を流すような豪雨に見舞われ、視界が閉ざされた。たしか前に車で小浜を訪れたときも、これに近い大雨だった。山あいだけでなく、町なかもどしゃ降り。この状態で落語会は行われるのだろうか。
 11時20分、駅前のはまかぜプラザに到着した。先に「はまがわ」という食事処でお昼をいただく。わたしは「お刺身定食」を選んだ。やはり若狭の魚は旨い。
 12時半、幸い雨は上がった。客足を心配していたが、ぼちぼちとお客さんが、お越しになられたようだ。さて、ちりとて落語の会は14時開演。

はまかぜプラザ「ちりとてちん寄席」

『かわりめ』   月亭 八天
『色事根問』   月亭 八斗
『仔猫』     月亭 八天
      仲入り
『算段の平兵衛』 月亭 八天

三味線:寺西 美紀

 暑い、暑過ぎる。舞台の真後ろにクーラーがある。なのに利かない。どうやら先ほどの雨で漏電したらしく、『仔猫』の最中には、高座の上の蛍光灯までが消えた。これって効果的な演出? それとも例のオカルト現象か(京の町家で、『足あがり』の最中にガラス障子が落ちた一件)。
 『算段の平兵衛』は先方からの指定。ドラマ「ちりとてちん」の中に出てきた落語のスタンプラリーをやっているとか。残すは、このネタと『ひとり酒盛』だったそうな。

 帰りは八斗くんに運転を代わってもらった。日曜の夕方、しかも夏休みだけに道が混んでいる。大阪に着いたのは20時。
 一旦解散後、20時30分に扇町のスパニッシュ「Bar Pintxos(バール・ピンチョス)」に集結。タパスの盛り合わせ(蛸のマリネ、オリーブ酢漬け、ジャガイモのサラダ、ジャガイモとツナのオムレツ、白金豚ペーストのカナッペ)、白金豚のホホ肉トマトソースのスパゲティや仔牛トリッパのトマト煮もいける。赤ワインはチリとイタリアのドッシリ系を2本開けた。ううん、今日もいい噺、いい酒、いい料理にめぐりあえた。
 うわあ、外は大雨だあ。梅雨はいったいいつまで続くんだろう……。

いきなりトリ? 

2009.7.24
 
 14時からグランキューブでクラシックコンサートがあったが、午前中からバタバタしていたので断念した。一緒に連れて行くはずのみるくに悪いことをした。一旦、駅まで出かけたが、家に舞い戻ってくると、われわれの昼御飯がない。申し訳にふたりでランチを食べに行く。リニューアルした「昇龍軒」の皿うどんとちゃんぽん。そして、デザートは「ロイヤルホスト」のスイーツ。
 
 16時半、文の里の「アークカルチャースタジオ」に着くと、もうすでに師匠が来られていた。私の顔を見るなり、いきなり、
「八天師匠、今日はあんたがトリとってくれるか」
「ええ、そうなんですか」
「わたしは、その前で軽〜いネタさしてもらいまっさかいに……」
「ヒエ〜」
 今日は二つ目くらいの出番であろうと思っていたから、まったく心積もりをしていなかった。道中、繰ってきたネタは『茶の湯』。でもせっかくなら、ハメモノの入るものを。できるだけ鳴物方に負担をかけず、ハメモノの入るネタは……。
 
第11回「月亭会」(19時開演)
 
「ごあいさつ」   月亭 八方
『色事根問』    月亭 八斗
『オーサカ、シネマロケンロール』
          月亭 遊方
『新・鉄砲勇助』  月亭 八方
『仔猫』      月亭 八天
 
 
三味線:浅野 美希
 
 今回はじめての夜公演。薄ボンヤリした照明に、怪談じみた噺が合うだろうと『仔猫』を選んだ。わたしの大好きなネタのひとつである。
 スタッフを交えての打ち上げは、23時過ぎまで続いた。師は落語への想いを雄弁に語る。いま温めているネタは『持参金』。『鼻の狂歌』は福団治師に習いに行ったとか。それに江戸落語『三方一両損』をなんとか上方演出してみたいという野望まで。60の手習いとはいえ(?)、師が頼もしく、われわれもボウッとしてはいられない。さあさ、稽古稽古。
 
 連日の熱帯夜。窓全開で寝ているから、喉の調子が思わしくない。生活環境はすべて舞台に反映される。良いことも悪いことも。商売道具をメンテナンスすることは、プロの職人なら当り前。改善すべきは改善すべし。

ゾクッとして、ホロッとして 

 2009.7.18

 ひかり、こだま、東海道本線と乗り継いで、藤枝に到着したのは10時。7ヶ月ぶりに「蕎麦酒かわかつ」の暖簾をくぐった。店長やおとうさん、おかあさんのにこやかな笑顔に迎えられ、また今回も張り切ってやりましょうと元気に挨拶。
 舞台設営をしているうちに、早々とお客さんがお見えになった。控えに使わせてもらう2階の倉庫には冷房がない。わあ、強烈に暑い。「フ〜ッ、となる前に、冷蔵庫に入ってください」。零度の空間は、まるで冷凍サウナ。暑いわーい、冷たいわーい、おなじみ『船弁慶』の焼き豆腐になりそうだ。
 さて、3年目で第5回を迎える当席の、まずは昼の部のはじまり、はじまり〜。

第5回「かわかつ八天寄席」初日昼の部(11時半開演)

『皿屋敷』    月亭 八天
      仲入り
『ぬけ雀』    月亭 八天

 お客さまからの依頼で、今回は怪談噺と人情噺のご注文を受けた。ただし、大阪の落語には本格怪談噺も人情噺もほとんど存在しない。江戸文化と上方文化、江戸っ子と浪花っ子の気質の違いから、そうなったことをお伝えし、まあ、怪談がかったもの、人情めいたもので、「ゾクッ!」と「ホロッ!」を聴いていただくことにした。
 終演後、お昼の弁当をいただき、そのあと高座で稽古。あれれ……。いつのまにやら座布団の上でコックリコックリ。どうも睡魔が襲って来たようだ。冷たい水で顔を洗って、気を引き締めてかかろう。

第5回「かわかつ八天寄席」初日夜の部(17時半開演)

『御神酒徳利』  月亭 八天
      仲入り
『足あがり』   月亭 八天

 終演後は、例によって、みなさんと美酒美食を楽しむ時間。萩錦の酒蔵から「本醸造南アルプス」、大井川茶園から「開運」を差し入れにいただいた、それに加えてハウスワイン「杉錦」。どれもこれもうまいのなんの、かわかつのお料理によく合うこと。
 二次会は、駅東側「DE愛」という店でカラオケパーティー。相変わらず、にぎやかな面々が集う。半年に一度しか会わないのに、十数年来の付き合いのような気がする。不思議な縁、不思議な出会い。これぞまさしく生きている醍醐味。ありがたや、ありがたや。
 明日は夜に貸切公演がある。

毎度勉強 

 2009.7.13

 前回は第七藝術劇場を使ったが、今回は大楽 新僑飯店の宴会場を借りての「十三寄席 噺のにぎわい」。夏はこちらのほうがいい。映画館は暑くて暑くて。開演前に関大の政策創造学部の学生さんから、十三の町おこしについてインタビューを受けた。そもそも十三寄席とは……。最近、取材を受けることが多いので、いかに端的に、いかに分かりやすく説明するかを研究している。今日はうまく発揮できただろうか。

第43回「十三寄席 噺のにぎわい」(18時半開演)

『四人ぐせ』  笑福亭生寿
『宗論』    笑福亭笑助
『抜け雀』   月亭 八天
     仲入り
『ATM』   月亭 八天

三味線:山澤 由江
    長嶺かほり
お茶子:足利 智実
手伝い:月亭 八斗

 太田忠司氏原作の『ATM』が意外に受けた。あんなにシュールなネタなのに。元々、落語でもなんでもない。「異形コレクション」の中にあった短編小説を、わたしがお願いして落語にさせてもらっているだけだ。初演のときとは違って、前半部分に少し手を入れたが、今度は後半にも、なんらかの工夫を加える必要がありそうだ。毎度、勉強になる。
 終演後は、いつものように「富五郎」にて打ち上げ。わいわいがやがや……と、こちらも話のにぎわいだ。
 23時、中締め。あとはお好きなように。わたしは八斗くんに送ってもらって帰宅。ああ、明日はまた四国か……。
(△お好みの文字サイズになるまでクリックしてください)
08 2024/09 10
S M T W T F S
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30
HN:
月亭八天
年齢:
64
HP:
性別:
男性
誕生日:
1960/09/12
職業:
落語家
自己紹介:
上方落語家・月亭八天
 1960年(昭和35)、大阪市中央区日本橋1丁目(日本一)生まれ。近畿大学在学中はミナミのライブハウスで弾き語りをしながら、音楽アーティストを夢見ていたが、次第に子どものころから憧れていた落語家を志望するようになる。4年間の落語浪人を経て、1986年(昭和61)3月、大学卒業と同時に月亭八方師に入門。
 京・大坂の風俗と人情を生き生きと描いた上方落語を演じるべく、落語に登場する生活風俗や舞台となった大阪の町などを徹底的に考察することを身上とし、「八天流」の芸を追求している。また歌舞伎や文楽など古典芸能にも造詣が深く、数少ない寄席の囃子方として笛を受け持つ。
 1996年(平成8)5月、なにわ芸術祭落語部門最優秀新人賞受賞。併せて大阪府知事賞、大阪市長賞受賞。また平成9年度大阪府芸術劇場奨励新人に指定。
 精力的に地域寄席をプロデュースしており、「十三寄席 噺のにぎわい」(大阪・十三)をはじめ、「八天の会」(大阪・森之宮)、「兵庫八天の会 やなぎはらYEBISU亭」(神戸・柳原)「HATTENプロジェクト会議」(大阪・梅田)」など、大阪、神戸の各地域で独演会形式の落語会を開催。また地域寄席「上新庄えきまえ寄席」では、「HATTENらくごワールド」と題し、年2回(2月・8月)、3席ネタ卸しに挑戦。2006年春からは、坂田三吉で有名な通天閣を見上げる将棋屋で「新世界ジャンジャン寄席」が、大阪市中央公会堂では、小説家・田中啓文氏とのコラボレーション「落語再生公開堂 ハナシをノベル!!」が、2007年から国立国際美術館(肥後橋)で「月亭八天のアートな落語会 みゅ〜じあむ亭」が、なんばパークスの書店では「&音寄席 大大阪大八天の会」がスタート。
 その集大成として、毎秋、ワッハホール(大阪・なんば)での独演会で、聞けば幸せになる八天の「しあわせ落語」を結実させている。ただいま東京での独演も計画中。
 芸歴20周年を記念して「HATTENカーニバル」と題した感謝祭が様々な形で展開。
 2005年11月の「第10回 月亭八天独演会(320名動員)」を皮切りに、12月に〜兵庫八天の会〜「第10回 やなぎはらYEBISU亭(100名動員)」、2006年3月16日の入門記念日を挟んで10日間の連続公演「ALL THAT HATTEN 10days(通算300名動員)」、4月に「第30回 十三寄席 噺のにぎわい(新僑飯店宴会場にて300名動員)」、6月に「第20回 RENEWAL八天の会(大阪KKRホテルにて280名動員)」、11月に「第11回 月亭八天独演会」と続く。
 1997年(平成9)から、自作のホームページ「HATTEN WORLD」を開設。落語会の案内、入門秘話など豊富なコンテンツを掲載している。「DIARY」では日記を公開。落語会の様子、稽古の苦悩、他の落語家たちとの交流などを書いて好評を得ている。毎日更新中。