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キャンドルに託して 

2009.6.12

  ブランチのあと、散歩がてらに檜町公園へ。そう、人気グループのいいひとが全裸になったという、あの公園だ。ビルの谷間にありながら、都会の喧騒をしばしの間、忘れさせてくれる憩いの場所である。池があり、芝生があり。ここなら酔った勢いで脱いでも仕方がないか……。 

P1000087.jpg

 隣接する赤坂中学校は丘の上に建つ。坂道を登っていくと、もう汗ぐっしょり。暑さを和らげるため、東京ミッドタウンの中に入った。
 ここで夏至の21日、キャンドルナイトというイベントが催される。当日の夜、2時間だけ、ビル全体がライトダウンするそうだ。そして、あちこちにキャンドルが灯される。温暖化防止……エコにつながるのか……。芝生広場を灯すキャンドルカップに、自由にメッセージが書けるというので、わたしも参加することに。
「Be Happy ! HATTEN TSUKITEI」
  と記した。当日、灯される350個のうちのひとつになる。

P1000088.jpg

 15時、六本木からジャンタクで埼玉へ移動。南浦和の「さいたま市文化センター」にやってきた。今日は民音主催の「文珍独演会」。
 舞台がハネて、東京へ戻る。一行は六本木の「巨牛荘」へ。この時間からプルコギと焼肉は、少々キツい。このあと、まだラーメン組がいたが、とても付き合えない。おそらく年とともに、胃が小さくなってきたのではないだろうか。
 ベッドの上で稽古しながら、いつの間にか眠ってしまった。
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「八天独演会2009」発表 

2009.6.11

 午前中はネタの稽古。ブランチのあと、13時、ホテル出発。
 この3日間、楽屋では、独演会をはじめとする、秋の落語会の番組を熟考。今年の独演会の内容がほぼ決まった。

第14回「月亭八天独演会」
=THE MOMENT OF TRUTH=
2009年11月8日(日)14時開演
ワッハホール
月亭八天『ちはやふる』『船弁慶』『茶屋迎い』
助演:春野恵子/桂さろめ

 今回は女性に囲まれて、八天も女を演じるという趣向。毎回、ネタの選択には苦労する。

 一方、大東京も最終日。気合いを入れて臨もう。囃子方といえども、興行を支えるひとりとして、手抜かりなく、努力を惜しまぬように。

「桂文珍大東京独演会 vol.3」(楽日/昼14時半開演)

「リクエストコーナー」
『新版・七度狐』  桂  文珍
「女道楽」     内海 英華
『百年目』     桂  文珍
       仲入り
『老婆の休日』   桂  文珍


「桂文珍大東京独演会 vol.3」(楽日/夜18時半開演)

「リクエストコーナー」
『心中恋電脳』   桂  文珍
「女道楽」     内海 英華
『船弁慶』     桂  文珍
       仲入り
『天狗裁き』    桂  文珍

鳴 物:林家うさぎ
 笛 :月亭 八天
お茶子:林家 市楼

 今年の独演会に選んだ『船弁慶』を、文珍師はこともなげに軽く演じられた。この域に達するには、相当なる遊びが必要なようだ。
 楽日は、スタッフ全員で打ち上げ。赤坂の「
折おり」にて。今宵は日本酒をたくさんいただいた。
 その後、有志のみが六本木を豪遊して、最後にオープンカフェでピッツァを食べて解散。ホテルに戻ってきたのは、やはし3時か。いつになったら、まともに稽古できるのか。

使命感 

2009.6.10

 ホテルのレストランで、ゆったりとブランチ。12時、囃子方一行はジャンタクに乗り込み、
国立劇場へと向かった。
 さあ、今日は2日目。舞台セットは、日ごと解体しなければならず、一から作り上げている。これぞまさしくプロ根性というものか。師は、開演前の記者会見に臨んだ。来年の「大東京独演会」は、なんと国立の大ホール(1600人収容)で、10日間連続公演が決まっている。ゲストは日替わりで、東西の大御所がズラリ顔を並べることに。驚異、賛嘆。

「桂文珍大東京独演会 vol.3」(中日/昼15時開演)

「リクエストコーナー」
『地獄八景』    桂  文珍
「女道楽」     内海 英華
『そこつ長屋』   桂  文珍
       仲入り
『商社殺油地獄』  桂  文珍


「桂文珍大東京独演会 vol.3」(中日/夜19時開演)

「リクエストコーナー」
『商社殺油地獄』  桂  文珍
「女道楽」     内海 英華
『胴乱の幸助』   桂  文珍
       仲入り
『そこつ長屋』   桂  文珍

鳴 物:林家うさぎ
 笛 :月亭 八天
お茶子:林家 市楼

 このところ、笛の仕事だけでも、使命感を持てるようになったのは、どういう心境の変化か。やはり落語が好きで、芸能が好きだから。いい環境に恵まれていることに、感謝しなければならない。
 2日目が終わった。麻布十番にある「
」の個室で、師を囲み小宴を催す。そのあと、ホテル近くの「一蔵」で、スタッフと慰安会。3時解散。

アラ還世代 

2009.6.9

 正午、半蔵門にある
国立劇場小ホールの楽屋に入った。1年ぶりである。やはり、他所のホールと違い、格式ある伝統芸能の香りが漂う。道具方の清水くんも藤本くんもピリピリしている。囃子場で演奏をするときは、衣裳着用を義務づけられた。
 さて、今年もここで、文珍師の「大東京独演会」が、3日間、昼夜6公演行われる。幕開けのリクエストコーナーでは、前回同様、橘右橘氏の寄席文字で、35席(+番外)の演目がずらっと並んだ後ろ幕が下ろされる。そこへ今回は「本日のおすすめ」の5席も加えられた。さあ、なにが選ばれることやら……。

「桂文珍大東京独演会 vol.3」(初日/昼15時開演)

「リクエストコーナー」
『老婆の休日』   桂  文珍
「女道楽」     内海 英華
『地獄八景』    桂  文珍
       仲入り
『そこつ長屋』   桂  文珍


「桂文珍大東京独演会 vol.3」(初日/夜19時開演)

「リクエストコーナー」
『そこつ長屋』   桂  文珍
「女道楽」     内海 英華
『らくだ』     桂  文珍
       仲入り
『ヘイ!マスター』 桂  文珍

鳴 物:林家うさぎ
 笛 :月亭 八天
お茶子:林家 市楼

 師は初日からガンガン飛ばしていく。さすがは飛行機乗り。アラ還世代とはいうものの、そのバイタリティや、恐るべし。落語を演じるというより、噺と戯れ、客と遊び、高座を楽しんでいるようである。わたしもあと12年後、こんな風になりたいものだ。
 この日の慰労会は、西麻布のしゃぶしゃぶ「
ひで」にて。初日だけに、なんだかちょっと疲れた。ホテルへ戻るなりグッタリ。

メンテナンス 

2009.6.8

 昨夜はよく飲み、よく食べ、よく唄った。おかげで今日は夕方まで酒が抜けきらない。
 明日から5日間の旅に出る。東京〜埼玉〜岐阜、そして日曜日は「やなぎはらYEBISU亭」。来週は「桜宮寄席」「みんな八天の会」、再来週は「ハナノベ」と続く。『胴ぎり』『崇徳院』『借家借り』『花筏』に、プラス『釣りは天国』『地獄八百景』……。持ちネタを増やすのもよいが、それをまんべんなくメンテナンスするのも大変である。ただいま134席。
 とにかく明日から4泊5日の支度にかかろう。土曜日の衣裳2着を含めると、赤いキャリーバッグがギッチリ詰まって、城の石垣のように重くなった。
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HN:
月亭八天
年齢:
64
HP:
性別:
男性
誕生日:
1960/09/12
職業:
落語家
自己紹介:
上方落語家・月亭八天
 1960年(昭和35)、大阪市中央区日本橋1丁目(日本一)生まれ。近畿大学在学中はミナミのライブハウスで弾き語りをしながら、音楽アーティストを夢見ていたが、次第に子どものころから憧れていた落語家を志望するようになる。4年間の落語浪人を経て、1986年(昭和61)3月、大学卒業と同時に月亭八方師に入門。
 京・大坂の風俗と人情を生き生きと描いた上方落語を演じるべく、落語に登場する生活風俗や舞台となった大阪の町などを徹底的に考察することを身上とし、「八天流」の芸を追求している。また歌舞伎や文楽など古典芸能にも造詣が深く、数少ない寄席の囃子方として笛を受け持つ。
 1996年(平成8)5月、なにわ芸術祭落語部門最優秀新人賞受賞。併せて大阪府知事賞、大阪市長賞受賞。また平成9年度大阪府芸術劇場奨励新人に指定。
 精力的に地域寄席をプロデュースしており、「十三寄席 噺のにぎわい」(大阪・十三)をはじめ、「八天の会」(大阪・森之宮)、「兵庫八天の会 やなぎはらYEBISU亭」(神戸・柳原)「HATTENプロジェクト会議」(大阪・梅田)」など、大阪、神戸の各地域で独演会形式の落語会を開催。また地域寄席「上新庄えきまえ寄席」では、「HATTENらくごワールド」と題し、年2回(2月・8月)、3席ネタ卸しに挑戦。2006年春からは、坂田三吉で有名な通天閣を見上げる将棋屋で「新世界ジャンジャン寄席」が、大阪市中央公会堂では、小説家・田中啓文氏とのコラボレーション「落語再生公開堂 ハナシをノベル!!」が、2007年から国立国際美術館(肥後橋)で「月亭八天のアートな落語会 みゅ〜じあむ亭」が、なんばパークスの書店では「&音寄席 大大阪大八天の会」がスタート。
 その集大成として、毎秋、ワッハホール(大阪・なんば)での独演会で、聞けば幸せになる八天の「しあわせ落語」を結実させている。ただいま東京での独演も計画中。
 芸歴20周年を記念して「HATTENカーニバル」と題した感謝祭が様々な形で展開。
 2005年11月の「第10回 月亭八天独演会(320名動員)」を皮切りに、12月に〜兵庫八天の会〜「第10回 やなぎはらYEBISU亭(100名動員)」、2006年3月16日の入門記念日を挟んで10日間の連続公演「ALL THAT HATTEN 10days(通算300名動員)」、4月に「第30回 十三寄席 噺のにぎわい(新僑飯店宴会場にて300名動員)」、6月に「第20回 RENEWAL八天の会(大阪KKRホテルにて280名動員)」、11月に「第11回 月亭八天独演会」と続く。
 1997年(平成9)から、自作のホームページ「HATTEN WORLD」を開設。落語会の案内、入門秘話など豊富なコンテンツを掲載している。「DIARY」では日記を公開。落語会の様子、稽古の苦悩、他の落語家たちとの交流などを書いて好評を得ている。毎日更新中。