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Dr.ゴトー 

2009.5.31

 7時に目覚めたが、朝食は摂らず、シャワーのあと、急いで支度をして部屋を出た。
 9時50分、一行は車で長崎空港へ向かう。途中、長崎道諫早I.C手前で右手を見ると、八天岳が見える……はずなのだが……。あれがそうなのか。標高は296.7メートルとそんなに高くないから分からない。天狗で有名だそうだ。なにを隠そう、江戸の名横綱・稲妻大蔵に相撲を教えたのが、この八天狗。
 のちのち調べて分かったことだが、八天岳はもうひとつあるそうな。こちらは長崎と佐賀の県境にあり、標高707.1メートル。国見山山系。また、佐賀には別に八天山(土器山)もあるという。それぞれ、一度は行ってみたい。
 10時10分、長崎空港からORC311便で五島福江へ飛んだ。眼下には飛行にあわせて、大村湾、西彼杵半島、東シナ海に点在する島々が見えてくる。遠くで太陽光を跳ね返しているのが大島大橋。おやっ。地図を見れば、このあたりは角力灘(すもうなだ)と呼ばれている。またしても相撲に関連しているではないか。どんな由来があるのだろうか。
 五島列島には、いまから14、5年前に来た記憶がある。佐世保と五島の2カ所で「八方・雀三郎ふたり会」。三味線の吉崎律子さんも一緒だった。長崎から高速艇に乗って五島灘を渡ったが、船が揺れに揺れ、立っていることもできなかった。うちの師匠がトイレに行くのを見送ると、何度も柱や手すりにつかまり、ひっくり返りそうになっていたことを思い出す。あれはどこの島、どこの会場だったのか。わたしは『七度狐』をやったように思う。いや、『動物園』だったか。島のどこかの宴会場で地元の人たちと打ち上げて、旅館に泊めてもらった。風呂上がり、浴衣姿で、宿の二階の出窓に腰掛け、港の景色を見ながら、缶ビールを飲んだことも覚えている。
 今日は福江文化会館大ホールにおいての「文珍独演会」。隣は石田城跡。城山神社には立派な土俵がある。またまた相撲か。


 到着して荷物を置くなり食事に出た。「やぐら寿司」で、お刺身やお寿司をいただく。やはり魚が最高。お腹の調子も昨日よりマシになった。
 公演は13時から。お囃子もいいけれど、この島で落語をしてみたかったなぁ……。いつかまた絶対に来よう。今度は八天の会として。
 終演後、長崎へ引き戻して、大阪便に乗り継ぐ。伊丹着は18時55分。帰り道、鞄がやたら重く感じるのは疲れているせいか。
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HN:
月亭八天
年齢:
64
HP:
性別:
男性
誕生日:
1960/09/12
職業:
落語家
自己紹介:
上方落語家・月亭八天
 1960年(昭和35)、大阪市中央区日本橋1丁目(日本一)生まれ。近畿大学在学中はミナミのライブハウスで弾き語りをしながら、音楽アーティストを夢見ていたが、次第に子どものころから憧れていた落語家を志望するようになる。4年間の落語浪人を経て、1986年(昭和61)3月、大学卒業と同時に月亭八方師に入門。
 京・大坂の風俗と人情を生き生きと描いた上方落語を演じるべく、落語に登場する生活風俗や舞台となった大阪の町などを徹底的に考察することを身上とし、「八天流」の芸を追求している。また歌舞伎や文楽など古典芸能にも造詣が深く、数少ない寄席の囃子方として笛を受け持つ。
 1996年(平成8)5月、なにわ芸術祭落語部門最優秀新人賞受賞。併せて大阪府知事賞、大阪市長賞受賞。また平成9年度大阪府芸術劇場奨励新人に指定。
 精力的に地域寄席をプロデュースしており、「十三寄席 噺のにぎわい」(大阪・十三)をはじめ、「八天の会」(大阪・森之宮)、「兵庫八天の会 やなぎはらYEBISU亭」(神戸・柳原)「HATTENプロジェクト会議」(大阪・梅田)」など、大阪、神戸の各地域で独演会形式の落語会を開催。また地域寄席「上新庄えきまえ寄席」では、「HATTENらくごワールド」と題し、年2回(2月・8月)、3席ネタ卸しに挑戦。2006年春からは、坂田三吉で有名な通天閣を見上げる将棋屋で「新世界ジャンジャン寄席」が、大阪市中央公会堂では、小説家・田中啓文氏とのコラボレーション「落語再生公開堂 ハナシをノベル!!」が、2007年から国立国際美術館(肥後橋)で「月亭八天のアートな落語会 みゅ〜じあむ亭」が、なんばパークスの書店では「&音寄席 大大阪大八天の会」がスタート。
 その集大成として、毎秋、ワッハホール(大阪・なんば)での独演会で、聞けば幸せになる八天の「しあわせ落語」を結実させている。ただいま東京での独演も計画中。
 芸歴20周年を記念して「HATTENカーニバル」と題した感謝祭が様々な形で展開。
 2005年11月の「第10回 月亭八天独演会(320名動員)」を皮切りに、12月に〜兵庫八天の会〜「第10回 やなぎはらYEBISU亭(100名動員)」、2006年3月16日の入門記念日を挟んで10日間の連続公演「ALL THAT HATTEN 10days(通算300名動員)」、4月に「第30回 十三寄席 噺のにぎわい(新僑飯店宴会場にて300名動員)」、6月に「第20回 RENEWAL八天の会(大阪KKRホテルにて280名動員)」、11月に「第11回 月亭八天独演会」と続く。
 1997年(平成9)から、自作のホームページ「HATTEN WORLD」を開設。落語会の案内、入門秘話など豊富なコンテンツを掲載している。「DIARY」では日記を公開。落語会の様子、稽古の苦悩、他の落語家たちとの交流などを書いて好評を得ている。毎日更新中。