ツケ歓迎
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2009/07/10 08:39:53
2009/07/10 08:39:53
2009.7.9
14時、遅ればせに繁昌亭楽屋口の扉を開くと、そこに衣裳を着替えた師匠が立っていた。出番一本前。『質屋芝居』をされるという。
「ちょうどよかった。八天師匠が来はったさかい、下座、お願いしますわ」
時折、うちの師匠は、わたしを「八天師匠」と呼ぶ。その度にわたしは、おいどこそばいのである。昨日観た「蜷川歌舞伎」の話を師匠にした。「ぜひ師匠もご覧ください」と。予てより師が計画している「吉本歌舞伎」の参考になるはず。
さて、『親子酒』で客席を爆笑の渦に巻いた竹林兄が、高座から下りて来られた。出囃子「夫婦万歳」が流れる。師の出である。今日は楽屋に手があるので、わたしはツケに回ることになった。
昨日の芝居でもツケは大活躍した。とくにプロローグ、船が難破するシーンでは、大太鼓による雨や雷の音とともに電子効果音が使われ、そこにツケがかぶさる。わたしは芝居もさることながら、常にツケ打ちを視野に入れていた。昨日はいろいろと勉強させてもらった。その成果がこんなに早く発揮できるなんて。
そのあと文三襲名の口上には、八方書記長をはじめ、春之輔幹事長、きん枝理事、文福理事が並んだ。それぞれのユニークな弁で、舞台袖も和やかなムードに包まれる。やはり噺家は面白い。
今日は早めの帰宅して、稽古に励もう。でも暑い。暑すぎる。裸ん坊になり、汗ダラダラ流して稽古なんて……相撲取りみたい。
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