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バー大流行 

2009.6.23

 午前中は雑用。午後からようやくハナノベネタの稽古。と言っても、原稿とにらめっこしてるだけ。「あの世のハナシ」が2つ。どうも足元がおぼつかない。フワリフワリしている。生きているんだろうか。もう死んでいるのでは……。
 16時、福島に到着。
BAR DINO206に道具を搬入した。またまたバーを寄席小屋に大改造。これがとにかくタイヘン。今回は、コーナンでクリアケースを買ってきて、高座用の足場に使った。舞台袖の障子スクリーンも、師匠が購入されたので、搬入はかなり楽になった。ただ、照明には手こずる。でも、なんとか開場までに、舞台ができあがったようだ。今日は、このためだけに雇われたようなもの。そう、ステージ・コーディネーターとして。

第2回 福島月亭会「ショットバーでショット落語」(18時開演)

「ごあいさつ」   月亭 八方
『宮戸川』     月亭 方正
『質屋芝居』    月亭 八方

三味線:大川 貴子
鳴 物:月亭 八天
手伝い:月亭 八光
    月亭 八斗

 師匠がまさかの『質屋芝居』。屏風の裏でひとりテンヤワンヤ。太鼓にツケに掛け合いの台詞。演者に背を向けて座っているので、仕草がまったく見えない。もうカンだけでやるしかないか。
 今日は会場で、久しぶりに今田耕司くんの兄貴に会った。以前の場所から移転して、福島駅前でバーをやっているという。彼らのご尊母には、いつもお世話になっている。また、あらためて行くことを約束した。
 すると、もうひとりからも「八天さん、お久しぶりです」と声をかけられた。数年前、眼鏡屋さんの集まりで落語を演ったときに参加されていた方で、こちらもいま近くでバーをされているらしい。福島はバーが大流行り。行く店が増えた。
 この日の打ち上げは「
銀や」で。
 車は八斗くんに運転してもらうので、ちょっとだけ焼酎を。それがちょっとで済まないのだが……。野江内代に帰ってきてから、八斗くんの慰労のために、都島4丁目「末広」へ顔を出した。今日は鈴木氏を呼ばずに、軽く飲って解散。
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ルーヴルと落語 

 2009.6.22

 午前中の大雨も、午後にはあがり、気温がグングン上昇していく。茹だるような暑さ。ノーネクタイ、半袖シャツのクールビズとはいえ、炎天下、スーツを着て歩くのは、普段着がカジュアルな者にとって、ちと過酷。東梅田から肥後橋まで歩くだけで、汗がグッショリ。
 14時半、
国立国際美術館のゲートをくぐった。「ルーヴル美術館展」のレセプションに出席。この展覧会の関連企画として、8月27日(木)に「みゅ〜じあむ亭〜月亭八天のルーヴル美術落語」をさせていただく予定になっている。


 セレモニーのあと、内覧会へ。「美の宮殿の子どもたち」と題しているように、子どもがテーマである。それを先に聞いていれば……。当初、ルーヴルと聞いて、落語に結びつけようがなかった。美術工芸という括りで、過去に『はてなの茶碗』や『抜け雀』を演った。しかし今回は……。そこで関連をまったく考えずに、ただ夏の噺としてだけ選んだ『青菜』と『足あがり』。幸いなことに『足あがり』は、芝居好きの丁稚が登場する。『青菜』も言わば、植木屋の夫が子どもみたいなものだ。それに展覧会には、家族というカテゴリーもあるではないか。美術は人が人を描いている。落語も人が人の生き様を描いている。つまりは人間愛だ。ルーヴルのスペル「Louvre」から「u」と「r」を取れば「Love」になる。ミスマッチのようで、実は見事にマッチしていると思うのだが。
 生と死、日常、神、天使……。どの作品も子どもが聡明そうで、生き生きしている。胸像のふくよかな頬。いまにも話しかけられそうだ。少女のミイラには、ちょっと身震いしたが……。
 順々に鑑賞し、最後に大きな油絵。ジャン=パティスト=マリー・ピエール作「忠誠の勝利」。プットーと呼ばれる裸体小天使が8人。まさしく八天かな……? おや、右下、仮面の傍らに不実な奴がひとり居るぞ。こういうのには気をつけよう。
 展覧を終え、別室にて、主催の朝日新聞担当者から取材を受けた。読者向け会員サイト「アスパラクラブ」の中に「
中之島 de ルーヴル」というブログを起ち上げたそうで、そこで紹介されるという。会員登録が要らないので、一度ご覧いただきたい。

茨木じゃなく茨城 

2009.6.21

 5時50分、起床。スンゴク眠い。
 7時15分、新大阪の浪花そばで軽く底入れをして、新幹線に乗り込んだ。次の「ハナノベ」まであと5日か。ふたつのネタを覚えなければならない。車中、両ハナシの構想を練る。
 東京から山手線で上野へ。秋葉原にキョーレツな看板を見つけた。白と緑のツートンカラーのビルにこんな垂れ幕。「エロいものならなんでも揃う」大人のデパート……。朝から頭がクラクラした。
 昨日の秋田公演に参加していたメンバーと合流。フレッシュひたちで水戸へ向かった。
 12時前、
茨城県立県民文化センターに到着。雨がキツくなってきた。14時開演の「文珍独演会」。
 公演を終え、師ら一行と関西へ引き返す。
 帰りの新幹線でイヤな目にあった。隣席ふたりのおばちゃんは、どう聞いてもコテコテの大阪弁。これが席に座ったまま、携帯をかけまくる。
「いま新幹線乗ったから、新大阪に着くのは……」
「あんな、言うてたおみやげ買うてきたで……」
 ううう、ネタの稽古ができない。注意しようかどうしようかと思う間もなく、ふと見るともう寝込んでいる。なんちゅうやつらや。
 晩ごはん抜きで、野江内代まで帰ってきた。家に帰ってもなにもないだろう。「もりちゃん」へ立ち寄った。満員だ。カウンターに1席だけ空いている。そこへ座ると、隣に元プロ野球選手のデーブ大久保さんが……。いま茨城からの帰りだと言うと、「ぼくは茨城の水戸です」。へえ、奇遇である。水戸商業高校出身だ。それにしても、大阪の茨木ではなく、関東の茨城の日帰りは疲れる。
 アジのたたき(骨せんべい)、焼鳥、ゴーヤサラダで、芋焼酎をボトル半分ほど飲って、1時半、帰宅した。寝不足だから、アルコールのよく回ること。

境遇 

2009.6.19 

 朝7時から起きて、メール対応にブログ書きにと雑務に追われた。11時、ようやく解放。支度にかかる。12時40分、ジャッキ号で
大阪市都島区民センターへ。
 今回は写真入りのチラシを作ったおかげか、30回という節目の会だからか、開演1時間前からドンドンとお客さんが詰めかける。2階の会議室は定員をオーバーし、急きょ、椅子を追加増量した。嬉しい悲鳴。今日もいい舞台ができそうだ。

「桜宮寄席」<30回記念公演>(14時開演)

「口上」      八天&三扇
『牛ほめ』     桂  雀喜
『鯛』       桂  三扇
       仲入り
『お神酒徳利』   月亭 八天
「トークコーナー」 全   員

三味線:浅野 美希

 記念すべき会だけに、たくさんのお客さまにお越しいただき、盛況のうちに幕を閉じることができた。演者としては、この上なきしあわせである。お客さまに冊子「これまでのあゆみ」を配布した。ここにも掲載しておく。

 明日は森ノ宮の「みんな八天の会」。一時のスランプを乗り越え、このところ順調に仕事に取り組める。この境遇を感謝しなければならない。ありがたや、ありがたや。

映画「小三治」 

2009.6.18

 11時から十三の
ナナゲイ(第七藝術劇場)で、映画「小三治」を鑑賞。師の「芸は人なり、心なり」のメッセージが強く胸に響いた。弟子や後輩に「なにも教えなくてもいいんだよ。ただ、見てりゃいいんだよ」と。
 昼は大阪駅前第2ビルの「
たんや 和助」で牛タンランチ。大盛り(1500円)と普通盛り(1100円)の大きな違いはどこにあるのか。
 帰宅後、映画に触発されて猛稽古……するつもりが、明日の「桜宮寄席」30回記念に配布する冊子「これまでのあゆみ」を作成するのに手間取った。そのあと右一郎氏のところへ名ビラをいただきにあがる。
 オッと、今日はiPhoneの「OS 3.0」アップデートが公開される日だった。さっそくインストール。でも、新しいiPhoneのほうがよさそうな……。ううう、機種変更しても、今の機種のローンは払い続けないといけないらしい。
 そんなことで悩んでるより、さあさ、稽古稽古!
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HN:
月亭八天
年齢:
64
HP:
性別:
男性
誕生日:
1960/09/12
職業:
落語家
自己紹介:
上方落語家・月亭八天
 1960年(昭和35)、大阪市中央区日本橋1丁目(日本一)生まれ。近畿大学在学中はミナミのライブハウスで弾き語りをしながら、音楽アーティストを夢見ていたが、次第に子どものころから憧れていた落語家を志望するようになる。4年間の落語浪人を経て、1986年(昭和61)3月、大学卒業と同時に月亭八方師に入門。
 京・大坂の風俗と人情を生き生きと描いた上方落語を演じるべく、落語に登場する生活風俗や舞台となった大阪の町などを徹底的に考察することを身上とし、「八天流」の芸を追求している。また歌舞伎や文楽など古典芸能にも造詣が深く、数少ない寄席の囃子方として笛を受け持つ。
 1996年(平成8)5月、なにわ芸術祭落語部門最優秀新人賞受賞。併せて大阪府知事賞、大阪市長賞受賞。また平成9年度大阪府芸術劇場奨励新人に指定。
 精力的に地域寄席をプロデュースしており、「十三寄席 噺のにぎわい」(大阪・十三)をはじめ、「八天の会」(大阪・森之宮)、「兵庫八天の会 やなぎはらYEBISU亭」(神戸・柳原)「HATTENプロジェクト会議」(大阪・梅田)」など、大阪、神戸の各地域で独演会形式の落語会を開催。また地域寄席「上新庄えきまえ寄席」では、「HATTENらくごワールド」と題し、年2回(2月・8月)、3席ネタ卸しに挑戦。2006年春からは、坂田三吉で有名な通天閣を見上げる将棋屋で「新世界ジャンジャン寄席」が、大阪市中央公会堂では、小説家・田中啓文氏とのコラボレーション「落語再生公開堂 ハナシをノベル!!」が、2007年から国立国際美術館(肥後橋)で「月亭八天のアートな落語会 みゅ〜じあむ亭」が、なんばパークスの書店では「&音寄席 大大阪大八天の会」がスタート。
 その集大成として、毎秋、ワッハホール(大阪・なんば)での独演会で、聞けば幸せになる八天の「しあわせ落語」を結実させている。ただいま東京での独演も計画中。
 芸歴20周年を記念して「HATTENカーニバル」と題した感謝祭が様々な形で展開。
 2005年11月の「第10回 月亭八天独演会(320名動員)」を皮切りに、12月に〜兵庫八天の会〜「第10回 やなぎはらYEBISU亭(100名動員)」、2006年3月16日の入門記念日を挟んで10日間の連続公演「ALL THAT HATTEN 10days(通算300名動員)」、4月に「第30回 十三寄席 噺のにぎわい(新僑飯店宴会場にて300名動員)」、6月に「第20回 RENEWAL八天の会(大阪KKRホテルにて280名動員)」、11月に「第11回 月亭八天独演会」と続く。
 1997年(平成9)から、自作のホームページ「HATTEN WORLD」を開設。落語会の案内、入門秘話など豊富なコンテンツを掲載している。「DIARY」では日記を公開。落語会の様子、稽古の苦悩、他の落語家たちとの交流などを書いて好評を得ている。毎日更新中。