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天満と品川 

2009.7.27

繁昌亭朝席「朝から繁昌亭の会」(10時開演)

『犬の目』   笑福亭生寿
『かわりめ』  桂 ひろば
『七度狐』   月亭 八天
     仲入り
「手品」    桂 朝太郎
『竹の水仙』  桂 梅団治

三味線:脇阪 新子
鳴 物:桂  福丸
手伝い:露 の 紫
    月亭 八斗

 14時27分ののぞみで上京。品川プリンスホテルの中にあるよしもとプリンスシアター、通称「品川花月」に入った。今夜はここで文珍師の独演会が催される。昨日の佐渡島公演のまま、東京入りしていたメンバーと合流。イベントは19時からスタートした。
 打ち上げは、あきた美彩館ダイニングはな小町にて。ここは秋田県のアンテナショップで、物産もやっていれば、郷土料理もやっている。
 その後、市楼くんと部屋で軽く飲って解散。
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ちりとて落語 

2009.7.26

 9時、自宅前から車を走らせた。中崎町で寺西さんを、大阪駅西口で八斗くんを拾って、福島から高速池田線に乗る。小浜西まで約2時間半。途中、車軸を流すような豪雨に見舞われ、視界が閉ざされた。たしか前に車で小浜を訪れたときも、これに近い大雨だった。山あいだけでなく、町なかもどしゃ降り。この状態で落語会は行われるのだろうか。
 11時20分、駅前のはまかぜプラザに到着した。先に「はまがわ」という食事処でお昼をいただく。わたしは「お刺身定食」を選んだ。やはり若狭の魚は旨い。
 12時半、幸い雨は上がった。客足を心配していたが、ぼちぼちとお客さんが、お越しになられたようだ。さて、ちりとて落語の会は14時開演。

はまかぜプラザ「ちりとてちん寄席」

『かわりめ』   月亭 八天
『色事根問』   月亭 八斗
『仔猫』     月亭 八天
      仲入り
『算段の平兵衛』 月亭 八天

三味線:寺西 美紀

 暑い、暑過ぎる。舞台の真後ろにクーラーがある。なのに利かない。どうやら先ほどの雨で漏電したらしく、『仔猫』の最中には、高座の上の蛍光灯までが消えた。これって効果的な演出? それとも例のオカルト現象か(京の町家で、『足あがり』の最中にガラス障子が落ちた一件)。
 『算段の平兵衛』は先方からの指定。ドラマ「ちりとてちん」の中に出てきた落語のスタンプラリーをやっているとか。残すは、このネタと『ひとり酒盛』だったそうな。

 帰りは八斗くんに運転を代わってもらった。日曜の夕方、しかも夏休みだけに道が混んでいる。大阪に着いたのは20時。
 一旦解散後、20時30分に扇町のスパニッシュ「Bar Pintxos(バール・ピンチョス)」に集結。タパスの盛り合わせ(蛸のマリネ、オリーブ酢漬け、ジャガイモのサラダ、ジャガイモとツナのオムレツ、白金豚ペーストのカナッペ)、白金豚のホホ肉トマトソースのスパゲティや仔牛トリッパのトマト煮もいける。赤ワインはチリとイタリアのドッシリ系を2本開けた。ううん、今日もいい噺、いい酒、いい料理にめぐりあえた。
 うわあ、外は大雨だあ。梅雨はいったいいつまで続くんだろう……。

通行止め 

2009.7.25

 大阪駅から新快速で大津へ。大津市民会館での「文珍独演会」は14時から16時半まで。  同じルートをたどり帰阪。大阪駅からバスに乗り込む。今日は天神祭本宮。源八橋は通行止めのため渡れず、迂回コースとして、樋ノ口町から都島橋を渡り、都島交差点から消防署前まで行き、また元のコースへ戻る。普段20分の行程が40分もかかった。ああ疲れた。

いきなりトリ? 

2009.7.24
 
 14時からグランキューブでクラシックコンサートがあったが、午前中からバタバタしていたので断念した。一緒に連れて行くはずのみるくに悪いことをした。一旦、駅まで出かけたが、家に舞い戻ってくると、われわれの昼御飯がない。申し訳にふたりでランチを食べに行く。リニューアルした「昇龍軒」の皿うどんとちゃんぽん。そして、デザートは「ロイヤルホスト」のスイーツ。
 
 16時半、文の里の「アークカルチャースタジオ」に着くと、もうすでに師匠が来られていた。私の顔を見るなり、いきなり、
「八天師匠、今日はあんたがトリとってくれるか」
「ええ、そうなんですか」
「わたしは、その前で軽〜いネタさしてもらいまっさかいに……」
「ヒエ〜」
 今日は二つ目くらいの出番であろうと思っていたから、まったく心積もりをしていなかった。道中、繰ってきたネタは『茶の湯』。でもせっかくなら、ハメモノの入るものを。できるだけ鳴物方に負担をかけず、ハメモノの入るネタは……。
 
第11回「月亭会」(19時開演)
 
「ごあいさつ」   月亭 八方
『色事根問』    月亭 八斗
『オーサカ、シネマロケンロール』
          月亭 遊方
『新・鉄砲勇助』  月亭 八方
『仔猫』      月亭 八天
 
 
三味線:浅野 美希
 
 今回はじめての夜公演。薄ボンヤリした照明に、怪談じみた噺が合うだろうと『仔猫』を選んだ。わたしの大好きなネタのひとつである。
 スタッフを交えての打ち上げは、23時過ぎまで続いた。師は落語への想いを雄弁に語る。いま温めているネタは『持参金』。『鼻の狂歌』は福団治師に習いに行ったとか。それに江戸落語『三方一両損』をなんとか上方演出してみたいという野望まで。60の手習いとはいえ(?)、師が頼もしく、われわれもボウッとしてはいられない。さあさ、稽古稽古。
 
 連日の熱帯夜。窓全開で寝ているから、喉の調子が思わしくない。生活環境はすべて舞台に反映される。良いことも悪いことも。商売道具をメンテナンスすることは、プロの職人なら当り前。改善すべきは改善すべし。

清々しい暑さ 

2009.7.23

 茹だるような暑さ。阪急武庫之荘からタクシーに乗り込んだ。14時、人間国宝・桂米朝師のご自宅を訪問し、恒例夏のご挨拶。参加したのは、朝太郎師、勢朝兄、米平兄とわたしの4人。たしか昨年は、夏も事始めも、仕事と重なり出席できなかった。
 御大は先程おやすみになったところだったが、また起きてこられた。まずはいつものように、朝太郎師の先導でご挨拶。そのあとは応接間にて国宝を囲んで歓談。それぞれの近況であるとか、世間の話題であるとか、落語の話、協会の話などなど……。師は聞き役に回って、われわれの言うことを、ひとつひとつうなづいてらっしゃる。時折、笑みを浮かべながら……。喉が渇いているだろうからと、冷茶からビールになり、最後は酒になった。フッと時計を見ると、もう18時を回っている。お疲れが出ないよう、早々に失礼するつもりだったが、結局、4時間半もお邪魔したことになる。その間ずっと、師はお茶だけで付き合ってくださった。しかも、ほかの3人は直系、わたしは曾孫弟子。なのに、わたしの話にも耳を傾けていただき、大丸屋騒動について、八方一門について、山崎邦正のこと、八斗のこと、そのほか諸々……いろんなお話しができた。本当にありがたいことである。
 米朝師がいつまでもご長命であらんことを願い、武庫之荘をあとにした。帰りは駅まで歩いたが、この暑さが清々しく感じられる。
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HN:
月亭八天
年齢:
64
HP:
性別:
男性
誕生日:
1960/09/12
職業:
落語家
自己紹介:
上方落語家・月亭八天
 1960年(昭和35)、大阪市中央区日本橋1丁目(日本一)生まれ。近畿大学在学中はミナミのライブハウスで弾き語りをしながら、音楽アーティストを夢見ていたが、次第に子どものころから憧れていた落語家を志望するようになる。4年間の落語浪人を経て、1986年(昭和61)3月、大学卒業と同時に月亭八方師に入門。
 京・大坂の風俗と人情を生き生きと描いた上方落語を演じるべく、落語に登場する生活風俗や舞台となった大阪の町などを徹底的に考察することを身上とし、「八天流」の芸を追求している。また歌舞伎や文楽など古典芸能にも造詣が深く、数少ない寄席の囃子方として笛を受け持つ。
 1996年(平成8)5月、なにわ芸術祭落語部門最優秀新人賞受賞。併せて大阪府知事賞、大阪市長賞受賞。また平成9年度大阪府芸術劇場奨励新人に指定。
 精力的に地域寄席をプロデュースしており、「十三寄席 噺のにぎわい」(大阪・十三)をはじめ、「八天の会」(大阪・森之宮)、「兵庫八天の会 やなぎはらYEBISU亭」(神戸・柳原)「HATTENプロジェクト会議」(大阪・梅田)」など、大阪、神戸の各地域で独演会形式の落語会を開催。また地域寄席「上新庄えきまえ寄席」では、「HATTENらくごワールド」と題し、年2回(2月・8月)、3席ネタ卸しに挑戦。2006年春からは、坂田三吉で有名な通天閣を見上げる将棋屋で「新世界ジャンジャン寄席」が、大阪市中央公会堂では、小説家・田中啓文氏とのコラボレーション「落語再生公開堂 ハナシをノベル!!」が、2007年から国立国際美術館(肥後橋)で「月亭八天のアートな落語会 みゅ〜じあむ亭」が、なんばパークスの書店では「&音寄席 大大阪大八天の会」がスタート。
 その集大成として、毎秋、ワッハホール(大阪・なんば)での独演会で、聞けば幸せになる八天の「しあわせ落語」を結実させている。ただいま東京での独演も計画中。
 芸歴20周年を記念して「HATTENカーニバル」と題した感謝祭が様々な形で展開。
 2005年11月の「第10回 月亭八天独演会(320名動員)」を皮切りに、12月に〜兵庫八天の会〜「第10回 やなぎはらYEBISU亭(100名動員)」、2006年3月16日の入門記念日を挟んで10日間の連続公演「ALL THAT HATTEN 10days(通算300名動員)」、4月に「第30回 十三寄席 噺のにぎわい(新僑飯店宴会場にて300名動員)」、6月に「第20回 RENEWAL八天の会(大阪KKRホテルにて280名動員)」、11月に「第11回 月亭八天独演会」と続く。
 1997年(平成9)から、自作のホームページ「HATTEN WORLD」を開設。落語会の案内、入門秘話など豊富なコンテンツを掲載している。「DIARY」では日記を公開。落語会の様子、稽古の苦悩、他の落語家たちとの交流などを書いて好評を得ている。毎日更新中。